入所型の施設で働く介護職の仕事内容
グループホームや特別養護老人ホームをはじめとした入所型の施設で働く介護職の仕事内容は、入居者の身の回りのお世話になる。特別養護老人ホームのように要介護3以上の方が入居する施設の場合は、身体介助を中心に、生活援助も行わなければならないため、介護職の仕事は多岐にわたるのが特徴だ。
まず、朝は着替えや排泄などの介助を行ったり、食事を配膳したり、自分で食事をとれない方には食事介助を行うことになる。また、高齢者施設では、入所者の体調が安定しやすく、寒暖の差が少ない午前中やお昼過ぎに入浴介助や清拭も行わなければならない。入浴や清拭では、水温や蒸しタオルの熱さ、室温に気を使ったり、転ばないように気をつけたりしなければならないため、介護業務の中でも神経を使う仕事だと言えるだろう。
それから日中は、レクリエーション活動を実施し、入所者が楽しみながら機能回復に適した運動ができるようにする。工作や体操などは介護職も一緒に行い、入所者とのコミュニケーションを図ることは、信頼関係を築くための大切な時間となるのだ。
そして、夕方以降は夕食の介助を行い、就寝時にはパジャマへの着替えや夜間の見回りを実施する。また、夜間は体調不良を訴える人も度々いるので、呼び出しコールに備えなければならない。これらの業務はほんの一部だが、どれも入所型の介護施設においては欠かせないことなので、介護の仕事に関心のある方はぜひ知っておいてほしい。